法人設立
法人とは、人ではないが法律上の権利義務の主体となることが出来るものをいいます。
団体や人の集団などを「人」とみなして取引の当事者となる資格を与えるというものです。
法人の種類には、株式会社、合同会社、NPO法人、一般社団法人などがあります。また、法人に似たもので、組合などがあります。
個人事業主との違いは何でしょう。
みなさんも、商売を始めるとき、法人化するかを一度は考えたことがあると思います。法人化することで個人事業主とは違うメリットがあるのです。
メリットは大きく分けて２つあります。
・信用が高い→融資が受けやすくなる、取引先が増える、人材の募集がしやすい。
・税金、経理面で有利になる可能性がある→税理士さんに相談してみてください。
法人化すると、設立費用がかかる、所得が低い場合個人事業の方が税金が安くなる、決算等の事務作業が増えたりとデメリットもあります。
法人化するタイミングとしては、事業を拡大したい場合や一定の所得がある場合が良いでしょう。
どんな法人にすればいいのか。
法人化すると決めた後は、どういう法人にするかを決めましょう。自分のやりたいことを実現できるかどうかで判断しましょう。
会社には４種類ある。
法人の一類型である会社には４種類ある。「会社」と聞くと株式会社を思い浮かべるでしょうが他にも種類があります。
株式会社、合同会社、合資会社、合名会社の４つです。これらは①会社の所有権が誰にあるのか②責任の所在で分類されます。
①について
株式会社では、出資者である株主に会社の所有権があり、経営者である取締役とは別ものです。これに対し、株式会社以外の会社は、出資者である社員が会社の所有者であり経営者です。
②について
株式会社と合同会社では、会社の責任は会社が負い、負債を株主や社員が負わないのに対し、合資会社と合名会社では、会社の負債は社員が負うことになります（合資会社では一部責任を負わない社員もいる）。
実際のところ、合資会社と合名会社はあまり設立されていません。社員の負担が大きいので利用しにくいという現状です。
有限会社は？と思った方もいるでしょう。
有限会社は、平成１８年の法改正により廃止され、新たに設立することはできなくなりました。現在、有限会社は「特例有限会社」として有限会社の特則が採用される会社として存続しています。